鉄人28号

mo3229
公式サイト
監督 :冨樫森
原作 :横山光輝
脚本 :斉藤ひろし山田耕大
出演 : 池松壮亮蒼井優香川照之川原亜矢子薬師丸ひろ子柄本明


地雷である、とは聞いていた。
新人とは言え、文芸作品で評価された監督だし、映画はそれなりに撮れてるけど特撮とか内容がダメなんだろうなあという予想だったのだが、すべてが覆された。
いや、映画館でうめき声を上げたりカックンしたりする某師匠は初めて見た。w
すべてがダメな映画だった。
この映画の良かったところは冒頭からブラックオックスが東京タワーを破壊するところまで。鉄人側のストーリーが動き始めるともうすべてがグダグダ。
考えられていない脚本。リアリティ皆無。演出のピントが来ていない。レイアウトが悪い。とってつけたような展開で継ぎ接ぎ。
おそらく監督は鉄人に思い入れがあるのかもしれないが、鉄人に家族の物語と、少年に友達が出来るまでというエッセンスをぶち込もうとしたのであろう事は容易に想像できる。しかしその結果、すべてが消化不良となってしまった。おそらく、監督はアクションシーンの演出をしたことがないのだろう。見せ場の演出があまりにも酷い。脚本も、警察や軍隊や社会組織のことをあまりしらない人間なのだろう。仮想系の脚本家なら、日夜こんな事件がおきたら社会はどう動くだろうと妄想し、資料を調べ、一般人とかけ離れた知識を蓄積していく物なのだが。
中澤裕子薬師丸ひろ子と、「どんと来い、超常現象」のまんまの阿部寛あたりが見物かなあ。