スーパーサイズ・ミー

mo3084
公式サイト
1月29日 梅田ガーデンシネマにて鑑賞
アメリカで二人の女の子がマクドナルドを訴えた。
彼女たちが肥満体になったのはハンバーガーが原因だとしたその訴訟は、マクドナルドの主張通りハンバーガーの栄養バランスと肥満の間に因果関係が認められないとして棄却された。
これをTVで見た監督モーガン・スパーロックは、本当にファーストフードを食べ続けることは人体に悪影響を及ぼさないのか自らの体で実験しようと思いつく。
期間は一ヶ月間、心臓科医、肝臓科医、内科医、栄養管理士のバックアップの元、厳密に自らの健康状態を記録しつつ、実験に挑む。


思っていたよりもストレートでマジメな作り。刺激的な演出を行わず、淡々と関係者のコメントを交えながらただひたすらハンバーガーとフライドポテトを摂取し続ける。
しかし結果がドクターストップぶっちぎりで肝炎をおこし体重は10Kg増加、肝臓の数値が戻るのに8週間、体重が戻るのに14ヶ月ってのは怖すぎる。
作りとしては良作。十分に面白い。
高脂肪が中毒になるのはよく知られている話しで、いわゆるマヨラーもこの一種。
監督のガールフレンドがベジタリアンで、肉食をやめさせようとしているのもまた極端で笑った。


しかし183cm105Kgの私にとって十分に恐怖な映画。
やせよう・・・・・
ネットの感想をたどっていくと、そんなに食う必要はないとか加減できるはずとか常識的に健康に悪いはずだから意味がないなどの評を目にした。この映画では、食品業界の酷いところは進んでそれらの商品を食べさせるための数々の刷り込みが行われている事(CMの氾濫や店舗に併設された遊び場や、学校の給食に出されるファーストフード)と、体に悪いことが証明できないとして訴訟が却下されて以後類似の訴訟が起きないよう禁止する法律が作られた事に対する検証が行われているのであって、根本的な趣旨が伝わっていないと思った。
映画でも語られているように他国でのLサイズは米本国でのSサイズ。日米の同メニューを比較した場合でも、単純に肉の量が2倍違う。よって日本でマックを利用している限り何も問題は起きないだろう。それに日本では学校給食でマックを食わされてるわけではないので、アメリカとはまったく事情が違う。よって日本人がリアリティを持って受け止められる話しではない。