某所での拾い物2

私のパパは、とても偉い人だと思います。
東シナ海で母国を守る仕事をしています。
「パパの乗っている核力潜艇は、母国で一番早いんだよ」と、
いつも私に自慢します。
私のパパは 中国漢級核力攻撃型潜艇 五番艦の艦長です。
大きくなったら、私も潜艇官兵になって、パパといっしょに東シナ海
行きたいと思います<作文 終わり>


2004年11月××日曇り後雨
父が死んだ、正確に言えば11月××日に死んだ。
父の乗っていた核力潜艇は、遠い東シナ海で、行方不明になったのだ。
父が死んだといっても、あまり実感というものが無い、今も東シナ海の何処かで生きている様な気がする。
私も、父のいた東シナ海に行く。私も、潜艇官兵になるのだ。