夜のピクニック

[Movie]夜のピクニック
Nightp監督:長澤雅彦
脚本:三澤慶子
原作:恩田陸
出演:多部未華子石田卓也郭智博、西原亜季、貫地谷しほり松田まどか加藤ローサ池松壮亮嶋田久作温水洋一南果歩
<2006年/日本>


本当は「出口のない海」を見ようと思っていた。
佐々部清監督の次作は「夕凪の街、桜の国」(もっともストーリーは七波の部分だけなので、事実上「桜の国」だが)ということで、「半落ち」は観ようかと思って結局観なかったし、今回チェックしようと思っていた。
だけどもあまりに精神状態がよろしくなく、ここで考えさせられる映画を見るのもな〜と思い、たまたま主人公がゲバラのTシャツ(↑)を着ていたので決めた。(ぉ
結論から言うと、実にいい映画だった。

高三の少女が、学校の伝統行事である「歩行祭」で、いままで一度もしゃべったことのないクラスメートの男子に声を掛けようと思っていた。しかし、いろいろなわだかまりから互いに意識しながらも口をひらけない。
24時間歩き続ける中、周囲では様々なことが起きる。
ここぞとばかりに意中の人に告白するものや、珍奇な装束で目立とうとするもの。行程に前もって絵を描いておき、皆の反応を楽しむもの。群集劇として、実に様々なことが起きる。
プラトーンなギャグあり、クリスティーンなシーンもあり、いやしかし、本当にいい映画だった。
ただ巨大シネコンで観賞したのだが、広大な客席に、男の一人客が私を含めて3人、男の二人連れが一組の計5人しか観客が居なかった。良い映画なのになあ・・・・
最近、こういう事が年に何回かある。
良い映画が貸し切り状態で、派手だけどつまらん映画が連日満員。
邦画の未来は大丈夫か?
恩田陸のファン層はどうなっとるんだ?