ブレイブ・ストーリー

Bs製作総指揮:亀山千広
製作:関一由、村濱章司、秋山創一、渡辺純一、小池英彦
監督:千明孝一
脚本:大河内一楼
原作:宮部みゆき
撮影:吉岡宏夫
美術:小林誠、村田峻冶、平沢晃弘
音楽:JUNO REACTOR
出演:松たか子大泉洋常盤貴子ウエンツ瑛士今井美樹田中好子高橋克実柴田理恵石田太郎、板倉俊之、堤下敦、虻川美穂子伊藤さおり斎藤千和川澄綾子北村総一朗小野武彦斉藤暁伊東四朗樹木希林
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この映画を家族向けのように宣伝している角川とフジテレビの悪辣さを賞賛する。
父ちゃんが突然、「別の女の人と暮らすことにしたんだ」と言って家を出てって母ちゃん倒れたり、間男と母ちゃん刺し殺して、ついでに妹も殺して無理心中とか、家族で来た父親はいたたまれない気持ちになるんでないの?

さて、映画としての出来は並の上。
ただし主人公の善良に過ぎる判断はどうか?
まあそれも物語か。
ミツルの妹が蘇ったのは、とりあえず考えない方向で。
主人公が走るシーン、母がフライパンを反すシーンなどは「時かけ」にくらべてあきらかに動きが悪い。原画の問題か動画の問題か、アニメにそれほど詳しいわけではないのでわからないが。
しかし絵は綺麗だ。
また、音もクリアでくっきりして声も混ざらず、えらく聞き取りやすい、と思ったら、むべなるかな録音がゴッドフィンンガー名倉だった。

また、ラスト近くで気が付いたが、このテーマは・・・ゲド戦記じゃないか・・・
そうだ映画のテーマってのはセリフでペラペラ喋るんじゃなく、こうあるべきだ、が、なんでブレイブストーリーが『影との戦い』をやってんだ〜。
この夏のゲド、ブレイブ、時かけの3本は、時かけの一人勝ちかと思ったが、どっちかってえとゲドの一人負けだあな。
普遍的で、ありきたりだけれども、良くできている。
最大の欠点は声優使ってないので、特に主人公とカッツが声が出てない事。音域が狭い。