皇国の守護者2巻

某「ローレライ」や「イージス」のていたらくを見ていると、つくずく佐藤大輔は良い漫画家に当たったと思う。
原作を良く理解し、そのエッセンスを見事に表現している。
特にこの巻は難しいと思っていた。
笹嶋中佐との会話のシーンで説明されていた陸軍と海軍の成り立ちの話しを、いともあっさりと片づけてしまっている。
さらには漆原の小供殺しと、軍隊における責任の所在の話しなど、導入部が終わって重たくなりつつある話しを、原作を殺さず、かつ鮮やかに色づけして描き出している。
敷居が高すぎて漫画化などとうてい不可能と思われた小説が、こうも見事に料理されていると、ただ感嘆する他はない。

皇国の守護者 2 (2)
皇国の守護者 2 (2)
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佐藤 大輔 伊藤 悠
集英社 (2005/09/16)
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