ウルトラQ
ウルトラQを3話まとめて見る。
『ヒエロニムスの下僕』
TV放送中に電光と共に虚空へと消え去ったニュースキャスター。
古くから繰り返される秘密結社ネタ。もしかしたらあなたの隣にも〜。
普通だ普通。
『楽園行き』
生活に疲れた者たちが目指すという「楽園」
さては北の某国か!?と思ったがそんなわけはなく、東京の地下に広がる空洞で
社会と隔絶された生活を手に入れた人々の話だった。
あ〜ジオサイト見学ツアーとかやって撮影してたのってこれか。
しかし実際に東京の地下にはこんな広大な空間が広がってるんだなあ。
『綺亜羅』
売れないジャズメンの前に現れた一人の少女。
交通事故で気を失った彼女を家に連れ帰った主人公は、
やがて彼女こそ、かつて敬愛するベーシスト、バスター・カークランドの前に現れたという
天使だと思いこむようになる。
好みだし、すごく良い。突飛なところがまるでなく、静かに進行する単純な物語。
正直な話、最初に少女が姿を現した瞬間、オチまで見えたのだけれども、
オチがみえたからどうだという代物でもない。
うまいなぁと思っていたら監督は金子修介だった。良くてあたりまえか。
それにしても主人公の友人役。デビット伊藤に似てるけど、落ち着きと貫禄が違うなあと
思ってたら本当にデビット伊藤だった。正直な話、わざとらしさを感じさせずに
こんな演技できる役者になっていたとは驚き。
友人も、生活のためにジャズをやめたって言っているが、本当は手首を痛めて
諦めたんだろうなあ。本当にうまい。
この短編の教訓は、気を失った女の子をお持ち帰りしてはいけないと言うことだ。
それは冗談としても、主人公が不幸であったとはとうてい思えない。
こんな生き方もありだっていう、ただそれだけのお話。