ねずみさん

「日本よい国、清い国。世界に一つの神の国。日本よい国、強い国。世界に輝く偉い国」
「汚いよりは、清い国がいいな。神の国よりは、人間の国の方がいい。強い国ってのはどうかな…。世界に輝く偉い国、うん、これはいいな。ぜひ、そうあってもらいたいな…」
 ある映画の科白より 岡本喜八監督『肉弾』

科白の映画、ラストでは主人公がドラム缶の中で白骨死体になっているけれど、
周囲は高度経済成長期でかつてのことを忘れ去っているという悲哀。
岡本喜八という監督は、人間集団の愚かさと個人の哀しさを表現するのがうまい。
あ、DVDが在庫切れになってる。