『キング・アーサー』

西暦415年、ブリテン島でハドリアヌスの城壁を代々守備するローマ人の隊長アーサーの下には、
バルカン半島の北から兵役に連れてこられた騎士たちがいた。
城壁の北には<<ウォード>>達がマーリンをリーダーとして暮らしており、
たびたび城壁を脅かしていた。
15年の兵役の開ける日、アーサーたちに最後の命令が下る。
衰退しつつあるローマは北からのザクソン人の侵入にブリテン島からの撤退を決定、
命令は城壁の北に入植したローマ人家族を連れ戻せというものだった。
城壁の北でアーサーが見たものは、原住民を奴隷のようにこき使い、
従わないものは異教徒として虐殺しようとしていたローマ貴族の姿であった。
騎士一人の犠牲を出しながらもアーサーは無事家族を城壁の南へ連れ帰る。
ブリテン島から引き上げようとするローマ人たちと、それを追って城壁に迫るザクソン人。
アーサーの元には貴族の館で幽閉されていたウォードの女戦士グネヴィアを通じ、
マーリンから共闘の申し込みがあった。ザクソン人は残忍で、捕虜を取らない。
いままで守り続けた土地を捨て、自分達だけがローマや故郷に帰って良いのか?
アーサーはひとり城壁に残ってザクソン人と戦おうとする。
そして故郷へ帰ろうとしていた騎士達も、一人また一人とアーサーの下へ馳せ参じて行く。
そして、アーサーはブリテンの王となった。


ひどい映画だった・・・・
ご覧の通り、アーサー王の物語をはなれて史実に拠ったというわりには
中途半端に円卓の騎士の物語が入っているし、根本的に考証やネタはグダグダ。
監督がよかったとは思うが、あきらかに題材とは合っておらず、
絵が美しいのが逆に悲しさをさそう。
だいたいやね、「王や貴族なんて関係ない。自由のために戦う!フリーダム、フリーダム!」って
あなたそれ『ブレイブ・ハート』の悪いところを再現してるよ・・・
考証についてはそれこそ山のように指摘点をがあるが、
そもそもみるべき点が“まったく”なかったので書く気にもならない。
ブラッカイマー恐るべし。